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2026.01.14
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【おやすみの国めぐり】昼と夜、2回眠る国 ― スペインの“シエスタの知恵”

スペインの街は、昼と夜でまったく表情が変わります。
太陽が高く昇る昼はまぶしいほどに明るく、夜になると、街角のカフェや広場がゆったりとした笑い声に包まれます。
そんなスペインの人々の暮らしには、“昼と夜、二度眠る”という独特のリズムが、今も息づいています。

太陽の国に生まれた「シエスタ」

スペイン語で「シエスタ(siesta)」とは、昼食後のひと休みのこと。
もともとは、強い日差しを避けて身体を休めるために生まれた習慣です。
昼食が一日の中で最も大きな食事とされ、食後に軽く横になることで、消化を助け、午後の活動へ備える――そんな暮らしの知恵が受け継がれてきました。

現在の都市部では、昼間のシエスタは“短い休息やリフレッシュ”として取り入れられ、実際に眠る人は少なくなっています。
それでも地方や小さな町では、今も午後の時間に店を閉めるところが見られます。
かつての「昼に一度眠り、夜にもう一度眠る」リズムは、形を変えながらも、太陽とともに生きる人々の文化として息づいているのです。

夜がゆっくりと訪れる国

スペインの夕食は、日本に比べてずっと遅い時間にとられることが多く、21時ごろに始まる家庭も少なくありません。
仕事のあとに家族と食卓を囲み、会話を楽しむその時間は、一日の疲れをやわらげる大切なひとときです。

短い昼の休息を挟むことで、自律神経のバランスを整え、夜の時間をゆったり過ごす余裕をつくる――そんな過ごし方が、スペインの“休み上手”の秘密かもしれません。

彼らにとって「眠り」は、一日の区切りというよりも、“流れの中で息をつく時間”。
昼間に眠りという休息を挟むことでリズムをつくり、生活を整えているのです。

リズムがくれる幸福

シエスタ文化は、単なる昼寝ではありません。仕事と休息、光と影、活動と沈黙――そのバランスを自然に取り戻すための“生活の知恵”です。

現代では「15分の仮眠」や「軽いリフレッシュ」として受け継がれ、伝統というより、“自分のペースを保つ習慣”として根づいています。
私たちも日々の忙しさの中で、少しの休息を「眠りの間奏曲」として取り入れるだけで、体も心も穏やかに整っていきます。
5分でも目を閉じて深呼吸するだけで、日常に小さなシエスタを持てるのです。

太陽とともに働き、夜の語らいとともに眠る

スペインの人々は、眠りを“義務”ではなく、“リズムの一部”として大切にしている。
そんな暮らし方には、心地よく生きるためのヒントがたくさん詰まっています。

今日の午後、ほんの数分でも目を閉じてみましょう。
あなたの中にも、きっと小さな“シエスタのリズム”が息づきはじめます。

(文・熟睡アラーム編集部)

おやすみの国めぐり

第一回 サウナと眠りの国 ― フィンランドの夜に学ぶ“ととのう眠り”

 

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